2007年07月12日
健康法と矯正治療
本当は月曜日担当の成田です。
最近こんな本を読みました。

この本は二人の方の共著ですが、分量のほとんどは管理栄養士の幕内秀夫先生が書かれています。以前から、幕内先生の話を何人かの歯科医から聞く機会があったので、たまたま書店で見かけて読んでみました。
この本の中で、
「正しい食生活」はどこでしればよいか
という小見出しがあります。この中で幕内先生の栄養学の勉強の変遷が綴られています。民間食養法(公的教育機関で教えられている食生活の健康法、○○で癌が治るといった単純な一品健康法は含みません)は本屋さんにいくと書棚いっぱいにあります。
大学を卒業して2年目に朝日新聞に載っていた「滅び行く長寿村」という記事に出会ったそうです。その村での従来からの食生活をしてた高齢者は元気に暮らし、若い世代は交通が整備されて、加工食品や肉類などが増えて、慢性病が増加することになったそうです。そこから、マクロバイオティックのことを知り合宿などにも参加されたそうです。このマクロバイオティックは玄米と菜食が基本なのですが、似たようなものにゲルソン療法というのもあって、玄米・菜食は同じですが、一方は野菜は煮て食べて、塩分をしっかり取り、水分は減らす。もう一方は生野菜・減塩・水分をしっかり取る。
こんな主義主張の全く違ったものが一説には300種以上もあるそうです。しかも、そのどれもが「私たちの主張が一番正しい」と言っているそうです。
しかもその中には「どんな病気も一週間で治る」「玄米さえ食べればどんな病気も治る」などという主張をする人や団体がたくさんあるんです。じつに歯切れがいいそうです。
見出しで−歯切れがいい言葉に注意せよ。−
とありました。
ここを読んで、今の矯正治療の現状ととても似ているのではないかと思いました。
成田も16年以上矯正専門医として現場に出ていますから、様々な情報が入ってきます。積極的に集めていると言った方が正しいかもしれません。本屋さんに並んでいる矯正治療のことを書いた本は一通り目を通しています。それを読んで感じるのは、食生活とほとんど同じです。
例えば、「抜かずに治す」とか「抜かない矯正」というタイトルの本がとても多いです。これは、こういった方が、歯切れがいいからだと思います。現実的なことを言えば、全ての症例を非抜歯で治療することは不可能です。これは断言出来ます。非抜歯
矯正研究会なるものまであります。研究会自体はなんの問題もありません。患者さんの気持ちになると、健康な歯を抜かないで治療できるに越したことはありません。その方法研究するのは重要なことだと思います。しかし、それと、声高に「抜かずに治す」ということは違うと思います。また、ネットで検索すると、今度は非抜歯矯正などダメだという強い主張をしているサイトもあります。
さらには、半年で治るとか、1年で治るなんていうのもあります。確かに、成田の医院でも半年くらいで終わる人もいます。しかし、それはあくまでもそういう人がいるというだけで誰でもそうなるということではありません。実際、以前よりは治療期間が短くなるような方法も出てきましたが、全ての人が、半年なんてことがあるはずがありません。
いったいどれが正解なのでしょう?たぶんどれも正解ではありません。「歯切れがいい言葉に注意」というのは矯正歯科も同じようです。
成田は常に患者さんの役に立つ新しい治療法や装置にアンテナを立てていて、今朝も
「手術するほどの反対咬合の人が親知らずだけの抜歯で劇的に治る」というような本があることを知って、amazonで買おうと、家内(Dr清子)にいうと、「そんなのあるわけないから買うだけ損なのに」といわれましたが、買っちゃいました。たぶんダメだとは思うのですが。。。
それにしても本を出す先生はもう少しまともなことを書いて欲しいですね。
最近こんな本を読みました。
この本は二人の方の共著ですが、分量のほとんどは管理栄養士の幕内秀夫先生が書かれています。以前から、幕内先生の話を何人かの歯科医から聞く機会があったので、たまたま書店で見かけて読んでみました。
この本の中で、
「正しい食生活」はどこでしればよいか
という小見出しがあります。この中で幕内先生の栄養学の勉強の変遷が綴られています。民間食養法(公的教育機関で教えられている食生活の健康法、○○で癌が治るといった単純な一品健康法は含みません)は本屋さんにいくと書棚いっぱいにあります。
大学を卒業して2年目に朝日新聞に載っていた「滅び行く長寿村」という記事に出会ったそうです。その村での従来からの食生活をしてた高齢者は元気に暮らし、若い世代は交通が整備されて、加工食品や肉類などが増えて、慢性病が増加することになったそうです。そこから、マクロバイオティックのことを知り合宿などにも参加されたそうです。このマクロバイオティックは玄米と菜食が基本なのですが、似たようなものにゲルソン療法というのもあって、玄米・菜食は同じですが、一方は野菜は煮て食べて、塩分をしっかり取り、水分は減らす。もう一方は生野菜・減塩・水分をしっかり取る。
こんな主義主張の全く違ったものが一説には300種以上もあるそうです。しかも、そのどれもが「私たちの主張が一番正しい」と言っているそうです。
しかもその中には「どんな病気も一週間で治る」「玄米さえ食べればどんな病気も治る」などという主張をする人や団体がたくさんあるんです。じつに歯切れがいいそうです。
見出しで−歯切れがいい言葉に注意せよ。−
とありました。
ここを読んで、今の矯正治療の現状ととても似ているのではないかと思いました。
成田も16年以上矯正専門医として現場に出ていますから、様々な情報が入ってきます。積極的に集めていると言った方が正しいかもしれません。本屋さんに並んでいる矯正治療のことを書いた本は一通り目を通しています。それを読んで感じるのは、食生活とほとんど同じです。
例えば、「抜かずに治す」とか「抜かない矯正」というタイトルの本がとても多いです。これは、こういった方が、歯切れがいいからだと思います。現実的なことを言えば、全ての症例を非抜歯で治療することは不可能です。これは断言出来ます。非抜歯
矯正研究会なるものまであります。研究会自体はなんの問題もありません。患者さんの気持ちになると、健康な歯を抜かないで治療できるに越したことはありません。その方法研究するのは重要なことだと思います。しかし、それと、声高に「抜かずに治す」ということは違うと思います。また、ネットで検索すると、今度は非抜歯矯正などダメだという強い主張をしているサイトもあります。
さらには、半年で治るとか、1年で治るなんていうのもあります。確かに、成田の医院でも半年くらいで終わる人もいます。しかし、それはあくまでもそういう人がいるというだけで誰でもそうなるということではありません。実際、以前よりは治療期間が短くなるような方法も出てきましたが、全ての人が、半年なんてことがあるはずがありません。
いったいどれが正解なのでしょう?たぶんどれも正解ではありません。「歯切れがいい言葉に注意」というのは矯正歯科も同じようです。
成田は常に患者さんの役に立つ新しい治療法や装置にアンテナを立てていて、今朝も
「手術するほどの反対咬合の人が親知らずだけの抜歯で劇的に治る」というような本があることを知って、amazonで買おうと、家内(Dr清子)にいうと、「そんなのあるわけないから買うだけ損なのに」といわれましたが、買っちゃいました。たぶんダメだとは思うのですが。。。
それにしても本を出す先生はもう少しまともなことを書いて欲しいですね。

